悩める理学療法士今の職場ではある程度経験を積んだし、キャリアの方向性を考えるようになった…
今の職場環境や人間関係にも疲れてきたし、転職活動を始めてみようかな…
悩める理学療法士でも、転職活動っていつから始めたらいいんだろう
転職は大きな決断であり、失敗はしたくないですよね。
転職成功のカギは「正しいタイミング」と「準備」です。
本記事では、転職のタイミングと成功のためのポイントについて詳しく解説します。
実際の転職活動のスケジュール例もご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
理学療法士が転職を決断するタイミングは？キャリアや目的別に紹介
キャリアごとの転職タイミング
若手（3～5年目）
理学療法士の転職で最も一般的なタイミングが3～5年目です。
この時期は基礎的なスキルを習得し、自信を持って臨床に取り組めるようになったころです。
この時期の転職理由としては、専門分野への挑戦や待遇改善が多いです。
若手のうちは体力があり柔軟性もあるので、即戦力として採用したい企業が多く存在します。
そのため、この時期の転職は求人数が多く選択肢が豊富です。
中堅（6～10年目）
中堅層は、キャリアの中でも転換点を迎える時期です。
中堅になると臨床のスキルに加え後輩への指導も担当する機会が増えるので、指導力も担われる時期です。
この時期はスキルの応用を目指す、指導力を活かして管理職を目指すなど、キャリアアップのための転職が多く見られます。
ベテラン（10年以上）
10年以上の経験を持つ理学療法士は、教育職や管理職への転職なども視野に入ります。
また介護施設や地域密着型施設への転職といった選択肢も主流です。
またこの時期の転職は、キャリアアップ目的での転職の他に、結婚や出産、引っ越しなどのライフイベントによる転職も多いです。
これまでの経験を活かし、ライフスタイルの変化に応じた働き方を選ぶケースが増えています。
目的ごとの転職タイミング
ライフステージの変化による転職
結婚や育児、介護など、人生の転機に合わせて転職を検討する人も少なくありません。
この場合、定時で働けるデイサービスや介護施設、リモート可能な役割を選ぶことで家庭との両立がしやすくなります。
結婚に伴う引っ越しなどで、全く知らない土地にで新しい職場を探さなければならないケースもあります。
その場合、自身での情報収集が難しいため転職エージェントを利用するのがおすすめです。
キャリアアップ目的
ある程度の経験を積むことで、特定の分野に興味が出ることがあります。
急性期や回復期などの病期や、脳血管・整形・小児などの特定の疾患に特化した病院や施設へ転職し、自分の知識やスキルを磨くことでキャリアアップに繋がります。
自身の取り組みたい分野がはっきりしているので、転職活動の目的や目標が明確で、面接でも前向きで良い印象を与えられることが多いです。
ただし、せっかく転職したのに希望の病期を担当させてもらえなかったり、希望とは異なる施設へ配属されてしまっては転職した意味が無くなってしまいます。
このようなことにならないよう、キャリアアップ目的での転職の場合、希望の働き方ができるのか職場の事前リサーチが非常に重要になります。
収入アップ目的
新卒1年目はがむしゃらに臨床に取り組むことで給料がもらえて嬉しい気持ちが大きかったでしょう。
しかし2年目になり住民税が引かれるようになったり、3年目以降の昇給率が低かったりすると、給与面の不満が生じることがあります。
そこで収入をアップするために転職するのも方法のひとつです。
経験を積むことで、新卒の募集時よりも良い待遇の求人に応募できるようになります。
体力的な負担を軽くする目的
病院でのリハビリは、介助量が大きい患者様が多かったり、大量の書類作成に追われ残業が多かったり、体力的な負担が大きい傾向があります。
また取得単位のノルマが決められていたり、一日中あわただしく働き続ける理学療法士も多いです。
腰を痛めてしまった、体力的に続けていく自信が無い、と感じた場合、体力的な負担を減らす目的での転職も考えてみましょう。
おすすめの転職先は、介護度の低い利用者様が多いデイケアや施設です。
ただし、デイケアによっても介護度の大きい利用者様が多い施設もあるので、事前の情報収集をしっかり行いましょう。
転職エージェントを利用し自身の体調面なども伝えておくことで、自分に合った職場を探してもらうこともできますよ。
人間関係や働き方を変える目的
理学療法士に限らず、職場の人間関係は働き続ける上で非常に重要です。
今の職場の人間関係が自分に合わないと感じて転職を考えるケースがあります。
また、医療系の仕事は土日祝日や年末年始も関係なく出勤しなければならないケースも多く存在します。
仕事とプライベートを両立するために、ワークライフバランスの改善目的で転職する人もいます。
転職先の人間関係を把握することはなかなか難しいです。知人の在籍している職場に転職したり、口コミを調べたりして情報収集をしましょう。また、転職エージェントに職場の雰囲気を聞いたりするもの方法のひとつです。
転職市場から見た、理学療法士の転職にベストな時期は？
一般に転職が多いのは7～9月、12～2月頃です。
多くの人が夏や冬のボーナス時期が終わったタイミングで退職します。
退職や人事異動が行われるこの時期は、求人数も増える傾向にあります。
たくさんの選択肢から転職先を吟味したい人は、この時期に転職活動をスタートするのがおすすめです。
転職をおすすめしない時期
経験年数1年未満の転職はおすすめしません。
職歴を見た採用担当者から「1年働かずに何を学んだんだろう」「うちの職場に来てもすぐ辞めてしまうのではないか」というネガティブな印象を持たれてしまうことが多いです。
少なくとも1年は今の職場で働くことをおすすめします。
それでも「今の職場の雰囲気がどうしても合わない」「先輩の指導が厳しすぎて体調を崩してしまった」など、今すぐにでも転職したいのであれば、面接対策をしっかり行うようにしましょう。
面接で1年以内に辞めた理由を聞かれた際に、綺麗ごとでごまかすのではなく正直な転職理由を話すようにしましょう。
自分の転職理由を理解してくれる職場に出会えれば、次の職場では長く前向きに働けるかもしれません。
面接に自信がない方は、転職エージェントの利用もおすすめです。
電話・メール・LINE、お好きな方法で相談可能【PTOTキャリアナビ】
理学療法士の転職準備を解説：成功へつながる4つのポイント
1.自己分析を行う：
自分のこれまでの経験やスキル、転職理由、キャリア目標を明確にしましょう。
転職成功のコツは「なぜ今の職場を辞めたいのか」を明らかにすることです
2.転職エージェントを活用：
リハビリ職専門のエージェントを利用すると、非公開求人や市場の情報を得られます。
また、面接対策のアドバイスをしてくれるエージェントもあります。
3.職務経歴書のブラッシュアップ：
適切なフォーマットで実績やスキルを強調しましょう。転職エージェントの添削を利用するのもおすすめです。
4.職場見学を行う：
求人票ではわからない雰囲気や人間関係を確認できます。
希望の働き方と本当にマッチしているか、実際にスタッフから情報収集をしましょう。
実際の転職活動のスケジューリング例
転職成功のコツは、転職活動を計画的に進めることです。
いつまでに転職したいかを決めたら、逆算してスケジュールを立てていきましょう。
以下のスケジュール例を参考にスケジュールを立ててみてください。
1～2週間：転職の目標を設定し、自己分析を行う。
3～4週間：情報収集や応募書類の準備を進め、求人に応募。
1～2か月：面接準備、実施、選考結果の待機。
1～2か月：内定後の条件確認、現職の退職手続き。
スケジュールのように、転職活動は主に情報収集や面接準備に多くの時間を要します。
今の職場で働きながら転職活動を進めるのは、時にハードです。
そんな時は転職エージェントを活用すると、スムーズに進められることがあります。
退職を伝えるタイミングや、退職を決めてからのスケジュール例
転職活動は内定をもらったら終了ではありません。
今の職場を円満に退職するために、スケジュール例を参考に退職を決めてからの手順も確認しておきましょう。
2か月～1か月半前：直属の上司に退職の意思を伝える。
1か月前：退職届を提出する。スタッフへ退職の報告。引継ぎ資料を作成。
2週間前：担当患者様や利用者様に退職の挨拶をする。後任担当者の紹介。
退職当日：スタッフに最後の退職の挨拶をする。
まとめ
理学療法士の転職は、キャリアアップや働きやすさの改善を実現する絶好の機会です。
本記事で紹介したポイントを参考に、計画的に転職活動を進めてください。
実際に転職する踏ん切りがつかない方でも、どんな求人が出ているかチェックしてみると、自分の本当の理想の働き方が見えてくることもあります。
非公開求人も多数扱っているPTOTキャリアナビは無料で利用できます。
ぜひ一度チェックしてみてください。
